「今日、どうしてあたしたちのグループに来なかったの?」


栞理の第一声はそれだった。


「今日は、亜耶と一緒にいたかったから」


「なんで!?」


栞理はあたしに睨みつけるような鋭い視線を向けた。


「亜耶は友達だから」


「でも、あの子は影で菜月を笑ってたんだよ?」


その言葉に、あたしはあの画像を思い出していた。


あたしもそう思った。


あたしの恋を応援すると言いながら、陰で川上君とデートしていたのが許せなかった。


でも……違う。


亜耶や川上君はデートをしていたのではなく、単純に2人でソフトクリームを食べていただけなんだ。


昨日、あたしの部屋にすんなりと上がり、何事もなく帰って行った川上君を見て、そうだとわかった。


あの2人に下心なんて、ましてや人を騙して笑う事なんて、できないんじゃないかと思う。