純白の君に、ほんのすこしのノスタルジアを。
ノンフィクション・実話
完
0
- 作品番号
- 1219886
- 最終更新
- 2017/11/10
- 総文字数
- 10,400
- ページ数
- 23ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 3,548
- いいね数
- 0
大学院へ進学したその年
父が家を出て行った――。
*
喧嘩の絶えない父と母の
中立地点であった、兄。
父と母の喧嘩に
無関心を貫き通した、妹。
家を出て行っても
完全に縁を切ることはできなかった
弱い父。
変わることが怖くて
つまらないプライドを守るため
頑なに守り続けていた
それぞれの立ち位置。
あの日から五年が経って
それを変えたのは
妹の結婚式だった。
*
これは、
臆病で優しい父と
冷淡で弱い兄妹の
絆の物語――。
* * *
知人の結婚式で、わりとセンセーショナルなことが起こったので、
詳細なお話を聞かせてもらって小説にしてみました。
感想等いただければ幸いです!!
全力で待ってます!
☆レビュー御礼☆
氷月あやさま
楓 十色さま
汐見 夏衛さま
☆感想御礼☆
氷月あやさま
楓 十色さま
汐見 夏衛さま
*RINKA*さま
clover.cさま
ありがとうございます!
この作品のレビュー
ボタンをかけちがったように、不自然で不安定な形になってしまった「俺」の家族。 それぞれの思いを胸に秘めつつも、それぞれが何気ない顔で生活を続けている。 そんなある日、「俺」の妹の結婚が決まった。 そのとき「俺」は決意する。 家族を変えるために、自分が行動を起こさなくてはならない、と。 とても感動的な実話です。 かなりドラマチックな展開ですが、まさか実際に起こったことだとは。 久しぶりに小説を読んで泣きました。 すこし独特で目を惹くタイトルが、本編の空気感を体現しています。 おすすめです。 ぜひ読んでください。読むべし!
これは本当に素敵なお話しです。暖かい涙が静かに頬を伝います。 上のレビュータイトルは僕の言葉ではなく、作中の兄が妹に贈る言葉です。 もしこのタイトルに惹かれてこのレビューを開かれたのでしたら、どうかこの小説をご覧になってください。 こんなにひっそりと公開されているなんて信じられません。もっともっと、たくさんの方に読んで欲しい。 文章も洗練されていて読みやすく、言葉の選び方やちょっとした表現の演出が素晴らしいです。
父が家を出て行って、五年。 明日が妹の結婚式という日、兄は、音信不通の父へメールを送った――。 「中立」の立場を貫く兄の視点で、冷静かつ繊細に語られる物語です。 妹の危うさと賢さ、冷たさと弱さ、時折かいま見える可愛らしさ。 父が出て行った当時の情景や心情が、簡潔な描写ながら鮮明に伝わってきます。 クライマックスで見せる妹の、この上なく可憐な「ツンデレ」は、破壊力抜群に涙を誘いました。 心温まるノンフィクションです。
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