一旦流すように読んだ後に、森山は少しばかり引っ掛かるものを感じた。
もう一度、読み返す。更に気になる部分を見つけた。
今度は、以前閲覧した事件の概略も画面に引っ張りだす。
改めて、先日書き出したメモも取り出した。
あの時は、
『……冤罪を主張』
の部分にしか目が行かず、肝心な箇所を見逃してしまってるような気持ちになって来た。
ある箇所で森山の目は止まった。
「やっぱり、おかしいよ……」
「え?どうかされました?」
独り言で思わず呟いた言葉に、向かい側のデスクで仕事をしていた事務の学生アルバイトが聞いて来た。
「あ、いや、何でも無いんだ……」
再び自分の仕事に没頭するアルバイト学生。
一旦、腕を頭の後ろに組み、森山は自分の考えを整理しようとした。



