自白……供述調書

 警察で見せられた写真……

 自分が犯した罪では無い!

 だから、だからそんな恨めしい目で俺を見ないでくれ!

 眠れない夜が続いた。

 眠たい……

 夢など見ず、ただただ深く……

 寝不足のまま日中を過ごしていてると、うたた寝をしてしまう。

 初めの頃は、ふっと意識が飛び、何かの拍子で醒める迄、まるっきり無であった。それが、最近は夜の時同様、あの夢を見て我に帰る。

 自分の手が血に染まっている夢も見た。

 夢までが俺を犯人にしたがっている……

 食欲が以前より更に落ちた。

 前は、日によって鬱の状態になったりしていたが、今は一日の中で状態が変化する。

 再び死を意識し始めた。

 そして、私がその時考えていた死というのは、刑場で首を括られる死では無い。

 他人から死を強いられるのならば、いっそ、自らそれを選んだ方が……

 しばし眠っていた感情が、じわりと起き出した。

 第一審の論告求刑迄、

 二十二日と十時間……。