「あ、ご、ごめんね。私のせいで怒られちゃって……」
「いえ。それより、野原さんって本当にあの人のこと好きなんですか?」
「えっ! な、なんで?」
落ち着かない話題を再び蒸し返された私は、斎藤さんに注意されたのを思い出して小声で返す。
狼狽する私と比べ、さっきからずっと冷静な東雲さんは、やっぱり今も落ち着いている。そんな彼女が、斎藤さんが歩いて行った方向に目を向けて、ぼそりと漏らした。
「……なんかあの人、怪しい気がするんですよね」
「あ、怪しい?」
「直感なんで、具体的にココがっていうことは言えませんけど」
直感で怪しい?? 斎藤さんが? どこら辺が?
頭に疑問符ばかり並べると、ふと、自分でも気になったことを思い出した。
そういえば、斎藤さんってすごく勘がいい、っていうか。
私のこの間のちょっとした動きで怪我のこと気づいてたっぽいし、あの街中で広海くんが私の彼氏だって察したのもすごいことだよね。
なんだろう。コンサルタントって、観察力とか優れてそうだし、そういうのの延長で自然と私生活でも相手を見ちゃうのかな?
答えのない問題に首を捻る。
ふと視線を上げると東雲さんと目が合って、慌てて首を元に戻して笑顔を作った。
「そうかな? あ、でもあれだよ。私、彼氏いるし……。ど、どうしたの? なんか私変なこと言った?」
「いえ。『彼氏』と『好きな人』って別なこともあるんじゃないかな、と思っただけです」
「いえ。それより、野原さんって本当にあの人のこと好きなんですか?」
「えっ! な、なんで?」
落ち着かない話題を再び蒸し返された私は、斎藤さんに注意されたのを思い出して小声で返す。
狼狽する私と比べ、さっきからずっと冷静な東雲さんは、やっぱり今も落ち着いている。そんな彼女が、斎藤さんが歩いて行った方向に目を向けて、ぼそりと漏らした。
「……なんかあの人、怪しい気がするんですよね」
「あ、怪しい?」
「直感なんで、具体的にココがっていうことは言えませんけど」
直感で怪しい?? 斎藤さんが? どこら辺が?
頭に疑問符ばかり並べると、ふと、自分でも気になったことを思い出した。
そういえば、斎藤さんってすごく勘がいい、っていうか。
私のこの間のちょっとした動きで怪我のこと気づいてたっぽいし、あの街中で広海くんが私の彼氏だって察したのもすごいことだよね。
なんだろう。コンサルタントって、観察力とか優れてそうだし、そういうのの延長で自然と私生活でも相手を見ちゃうのかな?
答えのない問題に首を捻る。
ふと視線を上げると東雲さんと目が合って、慌てて首を元に戻して笑顔を作った。
「そうかな? あ、でもあれだよ。私、彼氏いるし……。ど、どうしたの? なんか私変なこと言った?」
「いえ。『彼氏』と『好きな人』って別なこともあるんじゃないかな、と思っただけです」



