「誰と会ってた? 男だろ!」
「違っ……本当、違う。違います……! 誰とも会ったりしてない!」
久しぶりにここまで怒らせたかもしれない。
そう思うと、彼氏に対してこんなふうに感じるなんておかしいと思いながらも、恐怖心でいっぱいになる。
泣きたいほど怖いけど、でも泣いたらまた機嫌が悪くなるから泣けない。
私は必死に戦慄が走る体を抑えるようにして、縋るように何度も否定した。
「じゃあ携帯見せろ。ほら」
出された手に、震えながらカバンから取り出した携帯を渡す。
目の前で私の携帯をチェックし始めた広海くんを横目に、不意に飛び込んできたのはカバンの底にある一枚のメモ。
これが見つかったらマズイ。
なにもなくっても、今の広海くんは絶対信用してくれないし、完全にキレちゃう……!
バクバクと鳴る心臓に、生きた心地がしない。
どうしよう、と何度も頭の中をその言葉だけが繰り返されて、私は結局一歩もその場から動けなかった。
携帯を一通り確認した広海くんは、私が怪しい行動をしていなかったと納得してくれたようで、少しだけ表情が和らいだ気がした。
「ごめんね。本当に。ごめんなさい」
そのタイミングを逃さないように心から謝ると、広海くんは許してくれたのか、携帯を私のカバンに入れようと手を伸ばす。
「あっ」
「違っ……本当、違う。違います……! 誰とも会ったりしてない!」
久しぶりにここまで怒らせたかもしれない。
そう思うと、彼氏に対してこんなふうに感じるなんておかしいと思いながらも、恐怖心でいっぱいになる。
泣きたいほど怖いけど、でも泣いたらまた機嫌が悪くなるから泣けない。
私は必死に戦慄が走る体を抑えるようにして、縋るように何度も否定した。
「じゃあ携帯見せろ。ほら」
出された手に、震えながらカバンから取り出した携帯を渡す。
目の前で私の携帯をチェックし始めた広海くんを横目に、不意に飛び込んできたのはカバンの底にある一枚のメモ。
これが見つかったらマズイ。
なにもなくっても、今の広海くんは絶対信用してくれないし、完全にキレちゃう……!
バクバクと鳴る心臓に、生きた心地がしない。
どうしよう、と何度も頭の中をその言葉だけが繰り返されて、私は結局一歩もその場から動けなかった。
携帯を一通り確認した広海くんは、私が怪しい行動をしていなかったと納得してくれたようで、少しだけ表情が和らいだ気がした。
「ごめんね。本当に。ごめんなさい」
そのタイミングを逃さないように心から謝ると、広海くんは許してくれたのか、携帯を私のカバンに入れようと手を伸ばす。
「あっ」



