2人は小高い境内から石段を降りて、敷地と道路の堺にいるのだが…。
「河村、あれ!!」
指さす方向を見た彼の顔から、表情が消える。
キラリと光る赤い糸が空中を舞っているのが見えた。
たわんでいるのかと思ったが、どうやら切れているらしい。
ユラユラと波打つように漂い、静かに闇に溶けた。
「まだ完全に断ち切れてなかったか」
チッと舌打ちをすると、左に曲がり足早に歩きだす。
今朝の駅での事件の際、式鬼を用いて裕一郎についている糸を断ち切らせたのだが、思った以上に根深く結びついているようだった。
放っておけばまた、裕一郎の右手を霊道の媒体とするために捕らえようとするのは目の見えている。
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「河村、あれ!!」
指さす方向を見た彼の顔から、表情が消える。
キラリと光る赤い糸が空中を舞っているのが見えた。
たわんでいるのかと思ったが、どうやら切れているらしい。
ユラユラと波打つように漂い、静かに闇に溶けた。
「まだ完全に断ち切れてなかったか」
チッと舌打ちをすると、左に曲がり足早に歩きだす。
今朝の駅での事件の際、式鬼を用いて裕一郎についている糸を断ち切らせたのだが、思った以上に根深く結びついているようだった。
放っておけばまた、裕一郎の右手を霊道の媒体とするために捕らえようとするのは目の見えている。
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