「インテリ坊主」
と、河村がボソリと言った。
「あぁ?」
「インテリ坊主って言ったんだよ」
「な、何だそれ?」
いきなり脈絡もない事を言われて、ポカンとする。
「お前がメガネをかけると、頭良さそうに見えて何かムカつく」
「……」
今度は双瀬がじっと河村の顔を見る番、だった。
「何だよ」
「いや、まさかとは思うがお前ってさ…」
(もしかして、もしかしなくてもこいつがおれに冷たく当たる原因の1つがコレか!?)
「?」
「あ、いやいや何でもねーよ。ははっ、なるほどね」
彼は楽しそうに呟くと、頭の後ろで両手を組んで前を歩きだした。
「言いかけてやめるな!!」
河村の苛立った声が追いかけてくる。
「本当に何でもねーよ………ん?」
河村の心理を知って笑っていた双瀬が、急に立ち止まった。
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