電車がホームに入ってくるのが見えた時、
くいっ…
ふと、右手が何かに引っ張られるような感覚に襲われ、裕一郎は視線をやる。
「!!」
見ると、あの赤い糸がいつの間にか右手にたくさん絡みついていた。
そして、その中の1本がピンと張られた状態でどこかへ伸びている。
裕一郎は恐る恐るその行く先を、目で追った。
(う、嘘だろ…)
前方へ、前方へ…ホームの反対側に渡る糸のたどり着いた場所には、黒い穴が空いている。
(あれは……まさか……霊道…?)
大きさは昨日の夕方見たものより遥かに小さい。
が、間違いなくそれは壁にポカリと空いた《霊道》だった。
電車のクラクションが鳴る。
車両の先頭が糸に触れた。
.
くいっ…
ふと、右手が何かに引っ張られるような感覚に襲われ、裕一郎は視線をやる。
「!!」
見ると、あの赤い糸がいつの間にか右手にたくさん絡みついていた。
そして、その中の1本がピンと張られた状態でどこかへ伸びている。
裕一郎は恐る恐るその行く先を、目で追った。
(う、嘘だろ…)
前方へ、前方へ…ホームの反対側に渡る糸のたどり着いた場所には、黒い穴が空いている。
(あれは……まさか……霊道…?)
大きさは昨日の夕方見たものより遥かに小さい。
が、間違いなくそれは壁にポカリと空いた《霊道》だった。
電車のクラクションが鳴る。
車両の先頭が糸に触れた。
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