子供の頃、祖母がこんな話をしてなかったか。
《悪い事をした人間は、地獄の番人に印をつけられあの世に連れて行かれる》
そんな戒めの話だったが、それに出てくる印が《赤い糸》ではなかっただろうか━━━。
《人間に糸は切れない、そして触れない。番人だけが手繰るもの》
昨晩見たものといい、今といい、似ているような…。
だけどなぜ、そんなものがあるのか。
「………」
このタイミングで見た事に、双瀬は嫌な感じを覚える。
糸の出所は自分でも河村でもない。
どう考えても、今会った《裕一郎》から、だ。
(河村は霊道が今回の幽霊目撃の件に関係してると言ってたな…ひょっとすると、黄泉人と接触したのか?)
この赤い糸の正体が祖母の話ていたものに近いとするならば、何となくだが不味い気がする。
果たして、河村は気付いているのだろうか。
心配になった双瀬は、慌てて事務所へと走り出した。
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《悪い事をした人間は、地獄の番人に印をつけられあの世に連れて行かれる》
そんな戒めの話だったが、それに出てくる印が《赤い糸》ではなかっただろうか━━━。
《人間に糸は切れない、そして触れない。番人だけが手繰るもの》
昨晩見たものといい、今といい、似ているような…。
だけどなぜ、そんなものがあるのか。
「………」
このタイミングで見た事に、双瀬は嫌な感じを覚える。
糸の出所は自分でも河村でもない。
どう考えても、今会った《裕一郎》から、だ。
(河村は霊道が今回の幽霊目撃の件に関係してると言ってたな…ひょっとすると、黄泉人と接触したのか?)
この赤い糸の正体が祖母の話ていたものに近いとするならば、何となくだが不味い気がする。
果たして、河村は気付いているのだろうか。
心配になった双瀬は、慌てて事務所へと走り出した。
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