「やれやれ、忙しいなぁ」
裕一郎の後ろ姿を見送ると、双瀬は肩を竦め郵便物を出しに近くのコンビニに向かう。
ポストに投函しようとして、奇妙なものが服の袖についているのに気がついた。
「ん?」
見ると、それは光る糸だった。
「何でこんなものが。昨日から気持ち悪いなぁ」
触った覚えはないものがついていて、思わずブルッと身震いする。
彼が掴んで捨てようとすると、それはすぅっと消えた。
「……」
双瀬の動きが止まる。
(待てよ…そう言えばどこかでこんな現象の話をきいたことがある、ような…)
しばらくの間過去の記憶を辿っていた彼は、思い出したそれにハッとした。
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