ルームシェア~7人の王子様~



「ニヤニヤすな!」


「いてっ」


悠希のご両親に別れを告げて、
電車に乗り込んでもニヤニヤを止めない悠希をこつんと叩く。

朝からずっとこんな感じ…。


私はジト目で悠希を見る。


でも……悠希が楽しそうだと、私も楽しい…かな。


ふっ、と息をつく。


ずーっと、心のどこかで両親の事が突っかかってたから、誰かがずっとそばにいてくれるなんて、嬉しすぎて…。


「すみれだって、ニヤニヤしてるじゃん」


「私はいいの」


「なにそれ〜」


繋いだ手がギュッとされる。

本当に、幸せだなぁ…。


惚気になってしまいそうな顔を、
必死に抑えてすみれ荘へと家路を急いだ。