全員髪色は明るくて何だかちゃらけた雰囲気だ。
この田舎町で精一杯、都会風ですと表現しているようである。
そしてその半分がスマートフォンをじっと見つめて忙しなく指を動かしていた。
画面を見ていない人もいるが、手には必ずスマートフォンを握っている。
女子高生たちの近くを、スーツ姿の中年の男が不愉快そうに顔をしかめて通り過ぎた。
思葉も同じ心境だ、見るだけで腹が立ってくる。
「あれは歩きスマホだよ、とんでもなく迷惑な社会現象。
イヤフォンはめて周りの音が聞こえない爆音でウォークマン再生しながら通行するバカと同じくらいね」
「すまほ、と、うぉーくまんか、確か思葉も両方持っておったな。
おまえはああやって使いはしないのか?」
「一緒にしないでよ、歩きスマホなんて周囲への注意が散漫になって危ないじゃない。
自分が勝手に転ぶだけならいいけど、関係ない人に迷惑かけるだけよ。
あたし、ああいうマナー違反は嫌いだから」
「なるほど、確かに手元ばかり見ていては危険だな。
……って、お、おい思葉!あんなところに化生がいるぞ!」
「はあ?」



