妖刀奇譚


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そのあとに来た3件の引き取り依頼もどうにか断り、柱時計の音でそろそろ閉店時間であることに気づいた。


休日だからかお客もそこそこ多く、商品もいくつか売れた。


番台のすぐ前に位置する装飾品コーナーを物色している、この辺りでは評判のいいお嬢様高校の制服を着た女の子たちが帰ったら店を閉めようかと考えながら、思葉は値段付けを終えた商品を並べつつ棚を整理した。


若い人たちにも似あうネックレスと指輪が売れていった。


思葉はそれをノートに書きつけて、立ち上がりぐぐっと伸びをした。


永近がほぼ毎日感じている疲労を味わう。


20歳にすらなっていない思葉の身体でもけっこう重くのしかかってくる。


80歳手前だというのに永近は元気な人だ。



(勤労感謝の日は、何か疲労解消グッズでもプレゼントしようかな)



この間の敬老の日には手編みのニット帽をプレゼントした。


思いついたはいいが心当たりのある商品が何もないので、今夜調べてみようと思った。