『じゃあ、らいせはどうして、あたしとともだちになってくれたの?』
『えー?うーんと……わかんねえ!』
『ええっ?』
『りゆうなんかないよ。
ことはとはじめてあったとき、なかよくなりたいっておもったからかな。
それに、ともだちになるのにりゆうなんかいらない。
りゆうがあるのはほんとうのともだちじゃないってとうさんがゆってた。
だから、ことはとともだちになったりゆうなんかない!』
そう元気いっぱいに答えて、ニシシと歯を見せて笑った來世の顔もよく覚えている。
嘘ではないのだとすぐに分かった。
そして來世に、自分は彼にとっての『ほんとうのともだち』なのだと言われたということにも気づいた。
また胸が温かくなって、今度は目が熱くなり鼻の奥がつんとして、思葉はわっと泣いてしまった。
來世が大慌てで駆け寄り、面白い顔をして見せたり一人でふざけたりして、どうにか思葉を泣き止ませて笑わせようとした。
初めて友達ができて、嬉しいと感じて初めて涙を流したこと。
その一連の記憶がするする鮮明によみがえる。



