「ん……あ…………」



「あ!だ、大丈夫⁉︎」



妖狐ちゃんは目をうっすらと開けた…けど、なんだか空中を見てる、って感じで…

焦点があってない!



けど、ほおの色も健康的な肌色だし!


回復しているのには間違いないよね。




「…お、ねえ…ちゃん……?」



「そう!お姉ちゃんだよお姉ちゃん!」



「……な、んで……」




そう言った妖狐ちゃんの目から一筋…薄い線ができた。



「な…んで…助けて…くれた、の…

また、あたし…信じちゃう……」



彼女の目から涙がどんどん溢れ出てきていた。


それと同時に…『色』が変わる。




「……この、目の色……!」




妖狐ちゃんの目は…黒から、金色に変わっていった。


……私もだてに16年間近く鬼の一族族長の孫をやっていない。




お爺様のところには、他の妖の情報もいっぱい入ってくる。


確か2、3年前。


ある『情報』を聞いたことがあった。