「『状態回復・水』……!」
鬼は術を唱える系がすごく苦手。
唱えられはするけど、効力がとてつもなく小さかったりする。
けど、水の術を流せば…電気は少しだけど小さくなる。
これはただの理科。
真水は電気を通しにくい…青の術に黄の術は強いけど、
この場合は黄の術の方が弱い。
私の手から、シャボン玉のような大きい丸い水の玉が出て来て、
子供の妖狐を……優しく包んだ。
『あう………あ…………ぁ………』
水に包まれた子供の妖狐は、着物姿の普通の女の子のようだった。
腰まである綺麗な金髪に、同じ色の耳とふさふさの尻尾さえなければ、だけどね。
「……可愛い」
思わず呟いてしまうほど…可愛い!
白くぷっくりとした肌にながいまつげが縁取られた目(今は閉じてるけど)。
けど…
ところどころ黒いすすみたいなのがついてるな。
さっきの電気の術のせいかぁ…
私のよっっわい術でも、少しは収まったかな。
「…バカ陰陽師」
「なんだ、バカ鬼」
「このこの術を解いてあげて」
バカ陰陽師は私の言葉に、後ろからはああぁ〜…っと大袈裟なため息で返事した。
「もうとっくに解いてるっつの」
………え?
あー…だから思った以上に回復してるのね、この子。
いや、私の術も上手くなったなぁ…とか自惚れてたよ、少し。
な、なぁんだ…はは……
「…ま、ありがと。
それとこの子、私が預かるから」
「……は?」
鬼は術を唱える系がすごく苦手。
唱えられはするけど、効力がとてつもなく小さかったりする。
けど、水の術を流せば…電気は少しだけど小さくなる。
これはただの理科。
真水は電気を通しにくい…青の術に黄の術は強いけど、
この場合は黄の術の方が弱い。
私の手から、シャボン玉のような大きい丸い水の玉が出て来て、
子供の妖狐を……優しく包んだ。
『あう………あ…………ぁ………』
水に包まれた子供の妖狐は、着物姿の普通の女の子のようだった。
腰まである綺麗な金髪に、同じ色の耳とふさふさの尻尾さえなければ、だけどね。
「……可愛い」
思わず呟いてしまうほど…可愛い!
白くぷっくりとした肌にながいまつげが縁取られた目(今は閉じてるけど)。
けど…
ところどころ黒いすすみたいなのがついてるな。
さっきの電気の術のせいかぁ…
私のよっっわい術でも、少しは収まったかな。
「…バカ陰陽師」
「なんだ、バカ鬼」
「このこの術を解いてあげて」
バカ陰陽師は私の言葉に、後ろからはああぁ〜…っと大袈裟なため息で返事した。
「もうとっくに解いてるっつの」
………え?
あー…だから思った以上に回復してるのね、この子。
いや、私の術も上手くなったなぁ…とか自惚れてたよ、少し。
な、なぁんだ…はは……
「…ま、ありがと。
それとこの子、私が預かるから」
「……は?」

