私の言葉に、妖矢は悲しそうに笑った。





「…あぁ。

じゃ、あ…な」





妖矢は度重なる疲労か…体には逆らえず、ねむってしまった。



お酒は飲んでないと思うけど…





「…妖矢、ごめんね」





そっと妖矢を寝かせると、私は立ち上がった。




…着物が重たい。



何枚も重ねている着物を脱ぎ去り、膝ほどまでしかない改造した着物を羽織る。





…パチンッ……




術が解け、扉が勝手に開く。





扉の外へと出ると…私は叫んだ。






「…我は鬼一族族長、神城霧花!

味方に傷を…つけるな!!」