「じゃあね、皆!」




凛に別れを校門で告げて、3人歩き出した。




…最近は鬼の奇襲?にあってはいない。




あれからかれこれ1ヶ月経つけど。




あれ…っていうのは、もちろん私が皆を避けようとしたきっかけの事件。



この1ヶ月で、いろいろなことが変わっていった。






季節は暑い夏に変わり、



制服も夏服に変わり、



下校は4人で帰ることが多くなり、




なぜか律希を真っ正面から見れなくなった。






…なんでだろう。


皆といる時は普通に顔を見れるのに。


なぜか…2人きりでいると、目を逸らしてしまう。






「霧花?」


「っ!あ、なな、なんですかね?」



「着いたよ、マンション」



「あ、そっか!

じゃあね、律希!」



「……ああ、じゃあ」





あと、もう1つ変わった。




律希が…別れを告げる時、手を振ってくれるようになりました。