「けど……」



平井先輩は手を伸ばすと、私の…ツノに触れる。



「…ん、ちょっとやめてください…結構くすぐったいんですから……」



それにちょっと気恥ずかしいともうしますか…

いや、ちょっとじゃなくて、普通に恥ずかしいです!



「…いや、

いつもの霧花も好きだけど…こっちも可愛いなぁって」




その言葉に、急激に顔が熱くなる…!


ちょっと平井先輩!冗談でもなんでも、それを言われたらこちらは倒れます!


そんな素敵な笑顔で言わないでください!



「い、いやそのぉ…」





「おい…

2人の世界に入るな、見苦しい」




「はは、ごめん律希」




律希に腕を掴まれた平井先輩は私のツノから手を離す。



…あー良かった。

あのまま掴まれてたら、私がどうなるか…