〝邪魔になるようなら、処分するのでお兄ちゃんに電話してください〟 処分って。何を? ベッド? テーブル? クローゼットん中に溜め込んでる服? もしかして……この部屋もか? 処分って、全部いらねーって事? いらねーって……。 ――俺のことも? 呆然と立ち尽くす俺の手から、スマホがするっと抜け、フローリングに音を立てて落ちたけど。 俺はそれに目を向ける事なく、ただ、凛が置いて行ったこの部屋の鍵を眺めていた。 なぁ、凛。 俺のこと、いらねーの?