シャツ1枚の私。

『まず服、着替えなきゃ。』

確かここに私の服があったはず

私は小さなクローゼットを開けた


『!?嘘…でしょ…?』


杏菜の目の前にはビリビリに破かれた服があった

『最低だよ…ありえない………』

!!…まさか!


ドサドサドサ


行き良いよく1階に降りて玄関へと向かう



『ハァハァハァ…やっぱりだ靴もない。』


ドサッ

私はその場に座り込んだ

…やっぱり私、逃げちゃダメなの?

…私は自由になっちゃ行けないの??

そんなのやだよ………………………。

あの人の言いなりなんてもう沢山だ。


『…よしっ。』


ガチャッ


杏菜は家から飛び出した


地獄から逃げるかのように
無我夢中で走り続けた。


『ハァハァハァ……』

ここまでくればもう大丈夫だよね?


そう思い周りを見渡すとそこには


家族で手を繋ぎ楽しそうに笑ってる人

友達と笑っている人

カップルで仲良く微笑んでいる人

キラキラと輝く街

そして大きなツリー


あっ、そっか…
今日クリスマスなんだ。

もう…冬なんだ。

それにみんな綺麗な格好して楽しんでる。

それにくらべて私は…

この寒い時期に白いワンピース1枚で裸足。

周りの人達がこっちを見てる


私は急いで細い路地へと逃げ込んだ


すると…

ズキッ

『いたっ…』


足の裏がズキズキと痛む


そっと見てみると足から血が流れていた


きっと路地に落ちているガラスの破片でも踏んだんだろう


『痛い…もう私これからどうしたらいいの?…』


泣きそうになり私は涙をぐっとこらえた