彼に殺されたあたしの体

見た目は柔らかくても触れてみれば少し違う。


見た目では現実はわからない。


この家族だって、自分の家の下にあたしが埋まっているなんて考えたこともないだろう。


あたしは可愛らしい子犬の鳴き声をききながら、土の壁を見つめていた。