ユキの果て





***



次の日は、月曜日。

つまり学校があるということで。



「気まずい……」



暖かい教室の中、冷えた机にうつ伏せる。

だらんと揺れる手に力が入らない。



昨日、別れたあと。

ヒカリからの連絡はなく、もちろんあたしからできるはずもなく。

今日も一言だって言葉を交わしていない。



あまり話さないヒカリが相手だから、こんなことはざらにあるけど……。

〝話さない〟と〝話せない〟じゃ違う。



昨日渡されたチケットは、あたしだけで見る予定のものじゃなかったし、誰かを誘えるわけもない。

財布に入れられたまま。



でも、ヒカリと行けるとは思えない。

きっとあたしが彼を傷つけた証として残るんだ。






「黒沢」



びくりと肩を揺らして顔を上げると、そこにはユキ。



「寝てた? ごめん」

「大丈夫」

「よかった。はい、プリント」



この前の英語の小テストの解答。

うん、10点満点だ。