学校へ戻り、中庭のテラスに向かい合って2人で座る。
「わ、ちょっと伸びちゃったかな」
確かに3分以上経ってしまったこともあり、ふたを開けたカップ麺は、向かいのあたしから見てもスープをかなり吸っているように見えた。
「交換します……?」
恐る恐る自分のおにぎりを差し出すと。
「やだ、なんで?」
「あたしは、伸びたラーメンでも平気ですから……」
そう言うと、少し困ったような目をした、七海さんの瞳がぶつかった。
「そんな風に聞こえた?」
「え?」
「優月ちゃんなら、そう言ってくれると思って、伸びちゃった…なんて言ったと思う?」
「……いえっ……別にそういうわけじゃ…」
「わ、ちょっと伸びちゃったかな」
確かに3分以上経ってしまったこともあり、ふたを開けたカップ麺は、向かいのあたしから見てもスープをかなり吸っているように見えた。
「交換します……?」
恐る恐る自分のおにぎりを差し出すと。
「やだ、なんで?」
「あたしは、伸びたラーメンでも平気ですから……」
そう言うと、少し困ったような目をした、七海さんの瞳がぶつかった。
「そんな風に聞こえた?」
「え?」
「優月ちゃんなら、そう言ってくれると思って、伸びちゃった…なんて言ったと思う?」
「……いえっ……別にそういうわけじゃ…」



