至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

学校へ戻り、中庭のテラスに向かい合って2人で座る。


「わ、ちょっと伸びちゃったかな」


確かに3分以上経ってしまったこともあり、ふたを開けたカップ麺は、向かいのあたしから見てもスープをかなり吸っているように見えた。


「交換します……?」


恐る恐る自分のおにぎりを差し出すと。


「やだ、なんで?」


「あたしは、伸びたラーメンでも平気ですから……」


そう言うと、少し困ったような目をした、七海さんの瞳がぶつかった。


「そんな風に聞こえた?」


「え?」


「優月ちゃんなら、そう言ってくれると思って、伸びちゃった…なんて言ったと思う?」


「……いえっ……別にそういうわけじゃ…」