至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

小さい時からその筋の人達に、喧嘩の仕方まで教えてもらった凌牙の腕は相当すごいらしい。


祐介だって、殺されかねなかったのだから。


威厳とか後ろ盾だけじゃなく、実力まで伴った凌牙は、完璧な灰雅の総長なんだ。



いまさら、妙に感心していると。


「ねえ、よかったら一緒にお昼食べない?」


「えっ?一緒にですか?」


ものすごく可愛い七海さんにそんな誘いを受け、心臓がドキドキし始めた。


同性なのに、まるで凌牙に抱くようなドキドキを感じさせる七海さんは、一体どれだけの男子をドキドキさせてるのかと思う。


「うん。ちょっと待ってて」


それほどの魅力のある七海さんは、会計を済ませると、慣れない手つきでレジ脇のポットからカップめんにお湯を注いだ。