もう、凌牙の翼は灰色なんかじゃない。


必死にもがいていたのは、飛び方を知らなかったから。



大きな翼に憧れていたあたしは。


自ら踏み出すことを恐れていたから。



これからあたしたち2人で。


迷うことなく、信じて突き進めば。


光の射す方へと、必ず道が開かれて行くはず。


自由とは、与えてもらうものではなく、自らが作り出すものだから……。










「兄貴と姉貴が居るなんて、贅沢だな……俺……」



口元に弧を描きながら言った和希の言葉に、あたしと凌牙は顔を見合わせ、微笑んだ。












DARK NIGHT-至上最強の男に愛されて-


END