その手が、あたしの頬に触れた。
「こうして、優月が俺の側に居るのも……」
近づいて来る顔に、瞳を閉じて。
……ゆっくりと重なる唇。
やっぱり唇が触れるとドキドキするけど。
今はそれだけじゃなくて、あたしに大きな安心をくれる。
気持ちがひとつになれる……凌牙のキスはそんなキスだから……。
凌牙のキスが、だんだん深くなっていく。
理性が飛びそうになった瞬間。
「……おい……」
「…………」
「…………」
あたしと凌牙は、唇を重ねあわせたまま、目をあけた。
確かに聞こえた声。
でもそれは、あたしと凌牙、どちらの声でもない。
この部屋に居るのは、あと……。
「……うぜえ……」
今度はハッキリと聞こえた。
「こうして、優月が俺の側に居るのも……」
近づいて来る顔に、瞳を閉じて。
……ゆっくりと重なる唇。
やっぱり唇が触れるとドキドキするけど。
今はそれだけじゃなくて、あたしに大きな安心をくれる。
気持ちがひとつになれる……凌牙のキスはそんなキスだから……。
凌牙のキスが、だんだん深くなっていく。
理性が飛びそうになった瞬間。
「……おい……」
「…………」
「…………」
あたしと凌牙は、唇を重ねあわせたまま、目をあけた。
確かに聞こえた声。
でもそれは、あたしと凌牙、どちらの声でもない。
この部屋に居るのは、あと……。
「……うぜえ……」
今度はハッキリと聞こえた。



