至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「そうか」


凌牙は心配しすぎる自分に呆れたような笑いを見せ、和希に視線を移した。


「こうして、息をしてるだけでいいって思うんだ」


そう言って、和希の前髪を優しくなでる。



瞳は開かなくても。


言葉は発しなくても。


ここに居るという、確かな証拠がる。


生きている。


息をしている。


それだけでいいと思ってる。



凌牙の血が、流れている和希が……。



あたしも、それだけで泣きたくなるほど嬉しいと思う。


和希の呼吸が感じられるだけで……。