"堅気にはなれない"
毎回そう口にする凌牙に、あたしは申し訳なさを感じていた。
まるで、凌牙の生きる世界を、凌牙に否定させているみたいで。
「あたしがそう決めたんだから」
ハンカチをしまい、凌牙の目をじっと見つめた。
凌牙について行く覚悟はできている。
お姉ちゃんとは全く別の道を歩むけど。
自分の選んだ道を、あたしは後悔しない。
お姉ちゃんが選べなかった道を、あたしは歩む。
凌牙があたしを求め続けてくれる限り、怖いものなんてない、そう思うことが出来たから。
あたしに人を信じると言うことを教えてくれた凌牙。
人を愛するということを教えてくれた凌牙。
そんな凌牙は。
この先どこを探しても見つからない。
かけがえのない、たった1人の男だから。
毎回そう口にする凌牙に、あたしは申し訳なさを感じていた。
まるで、凌牙の生きる世界を、凌牙に否定させているみたいで。
「あたしがそう決めたんだから」
ハンカチをしまい、凌牙の目をじっと見つめた。
凌牙について行く覚悟はできている。
お姉ちゃんとは全く別の道を歩むけど。
自分の選んだ道を、あたしは後悔しない。
お姉ちゃんが選べなかった道を、あたしは歩む。
凌牙があたしを求め続けてくれる限り、怖いものなんてない、そう思うことが出来たから。
あたしに人を信じると言うことを教えてくれた凌牙。
人を愛するということを教えてくれた凌牙。
そんな凌牙は。
この先どこを探しても見つからない。
かけがえのない、たった1人の男だから。



