至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

いつになるか分からないその日の為に、和希は毎日キレイにしてもらっている。


さすがに染めるのは無理で、あれから3ヶ月経った今、ほとんとが黒髪になっているけど。


カッコよくセットされた頭は、今日どこかへ出かけたのかと思うほど。



病院だったら、絶対ここまでしてもらえないことを、この家ではしてもらえる。


眠ったままの和希もきっと、馴染みのあるこの屋敷の空気を感じて、安心しているんだろうな……。





外で見た桜の木が、この窓からもよく見えた。


まだ風が強いのか、さくらの花びらがはらはらと舞っている。


「七海さん、4月から普通科に編入するって」


「そうか。良かったな」


さっき琉聖さんとしていた話を伝えると、凌牙も喜んでくれた。