至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

廊下を歩きながら、凌牙に話しかける。


「さっきのテルさん、カッコ良かったね」


「なんだよそれ」


凌牙は面白くなさそうに頬を膨らませた。


「壱冴に自分の気持ちを真っ直ぐぶつけたテルさん。スカッとしたし、聞いてるあたしが気持ち良かった。

それにテルさんの本音って今まで聞いたことがなかったから、ジーンとしちゃったし」


凌牙の嫉妬を気にせず、あたしはさっきのテルさんを思い返していた。



父親たちのような関係になりたいと宣言したテルさんは、本当にカッコよかった。


凌牙も嬉しかったと思う。


自分に忠実に動き、一線を引くテルさんの本音を聞いたのも、凌牙は初めてだったはずだから。




「……カッコよかったな」


ボソッと呟き、笑顔を含ませる凌牙に。


……きっと、凌牙も将来そうありたいと願っていたのだと、あたしは思った。