至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

放っておいてくれないのは、みんなの方。


大翔の彼女だと騒がれたときは、何とか遠い親戚だとごまかしたって言うのに。


今度は総長である凌牙の彼女だなんてことになって、大翔の彼女だと疑われた時より面倒なことになった。


途端にみんなが媚を売って来たのだ。


みんながあたしを持ち上げ、話題の中心はいつもあたしに……。


注目を浴び、人の輪の中心に立つということが、こんなに疲れるものだとは思わなかった。


卒なく学校生活を送りたいだけだったあたしにとって、それは別に願っていたことでもなく。


友達に合わせているだけでも疲れると思っていたのに、そっちの方がどれだけ楽だったのかを知った。