至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

互いに選んだ道は間違いじゃない……そう思わせるように、自然に目を逸らしたお姉ちゃんは。


「また連絡するわ」


あたしにだけそう言い残すと、身を翻した。


テルさんの瞳にも、後悔はもう見えなかった。



「若菜ちゃん」


少し離れたところから、大翔と旬が手招きして、あたしとテルさんは2人きりになって。


促されるままに、廊下の椅子に座った。




「あの、凌牙は……」


輸血をしに行った姿を最後に、あたしは凌牙を見ていなかった。


遠慮がちにそう聞くと、少し曇り顔をしたテルさんが、廊下の向こうを指さす。


「奥の部屋で休んでる。万全じゃない中、輸血までしたからな」


「……そうですか……」