至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

それからどれくらい時間が経ったんだろう……。


時計を確認したわけじゃないけど、もう深夜になっているはず。


それでも、誰一人帰ろうとはせず。


立ったり座ったり。


手術時間が長ければ長いほど、みんなの焦りは募り、口数も減ってくる。



和希の彼女だという認識からなのか、若菜にも連絡がいったようで。


少し遅れてやって来た若菜は今、あたしの隣で小さく震えている。


ここへ来てからほとんど喋らず放心状態の若菜に、和希への想いを確信した。



……ごめん、若菜……。


あたしは若菜の恋を邪魔してばっかりだね……。