至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

几帳面な凌牙はやっぱりA型だったようで。


凌牙の血が、和希の体の中に入る……。


本当の意味で血の繋がりを持つことになる2人。


それはとても、不思議な巡り合わせの様に思えた。



「俺もA型っす!」


「俺も!!」


さすがにA型は沢山いるのか、スカジャンを来たカラフルな頭と、黒服をビシッと身にまとった人間たちが、入り乱れるようにその部屋に集まっていく。


こんなに必要ないんじゃないかっていう程の人の数が……。



和希の為に、灰雅も柳迅会も関係なく、みんなが協力してくれている。



だから。


お願い。


……どうか、助かって。



助けてください……。



あたしは、その場でただ祈ることしかできなかった。