至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

……じゃあ、あたしは和希と同じ血液型じゃないんだ。


なんの力にもなれない自分が悔しくて、ガックリ肩を落とした。


「待って」


肩を落とすあたしの横で、お姉ちゃんがテルさんの腕を掴んで止めた。


「私はA型よ」


テルさんが、お姉ちゃんの目をジッと見つめる。


「……じゃあ、こっちへ」


足早に去るテルさんに続くお姉ちゃん。


そして2人は、別の部屋に姿を消した。



和希はA型なんだ……。


姉弟であたしだけ違うことに軽くショックを受ける。



そのとき、凌牙もその部屋に入って行くのが見えた。



……凌牙もA型……?