至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「そういう話はあとにしろ」


テルさんが、間に割って入ってきた。


「……っ!?」


血まみれのテルさんに、お姉ちゃんは言葉を失い。


それが和希の血だと悟ったようで、形相が変わる。


「和希の容態は!?なにかあったらただじゃおかないわっ……。絶対に柳迅会を許さない。もちろん、あなたも」


それは、一度は愛した人へ向けるには、残酷すぎる言葉。


言う方も、言われる方も、つらいに決まってる……。


「……」


テルさんは、今にも掴みかかりそうなお姉ちゃんの言葉を無言で受け止め、あたしに向き直り冷静に言葉を落とした。


「和希に輸血が必要だ。優月、血液型は」


「O型です……」


そう答えると、テルさんは何も言わず、また別の所へ行こうとする。