至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「優月っ!」


そこに、血相を変えたお姉ちゃんが駆け寄ってきた。


「お姉ちゃん……」


「なんでこんなことにっ……」


「うわあああああぁぁぁぁっ……」


お姉ちゃんの顔を見たら、気持ちのネジが一気に緩んで。


その腕にしがみつき、子供の様に泣きじゃくった。


「……優月……」


そんなあたしの背中を、優しくさすってくれるお姉ちゃん。


「ごめんなさい、全部あたしが悪いの。あたしのせいなのっ……」


言葉にして、事の重大さが余計に現実味を帯びた。


「……あそこを出ようとしたの。そしたら、みんなが必死にあたしを探してくれて……でもあたしはみんなと敵対している暴走族に拉致されて、それで、それでっ……」