「おれ……」


まだ話続けようとする和希の顔は、みるみるうちに血の気がなくなっていく。


「……和希!?和希!!!」


「やっ……和希ぃぃぃっ―――――!!!!!」


凌牙に続いてあたしが叫んだその瞬間、意識をなくしたのか、和希の腕がだらんと下に落ちた。



「和希和希和希和希和希ぃぃぃぃぃっ…………!」


凌牙の悲痛な叫び声が、倉庫内に反響する。


「目ぇ開けろおおおおおおおおっ!!!!」




「凌牙、離れてくれ」


「うるせえっ!」


「頼む離れてくれ!今すぐ連れて行かないと命が危ない!」


「どけっ!!!」





それでも言うことを聞かない凌牙を、強引に他のメンバーに託し。


テルさんは琉聖さんと一緒に和希の体を抱え上げた。