「ねぇっ、なんでっ……」
あたしは放心して、膝をついた。
行方不明だと思っていた和希が、どうしてここにいるの?
「どうしてオマエがここにいんだよっ……」
凌牙も、和希がどうしてここにいるのか分からない様子。
困惑したように、首を振りながら和希の体を抱く。
だから凌牙と一緒に拉致されていたのとは考えにくい。
行方不明だった2人の事情は、違うように思えて……。
「兄……貴……」
うつろな目で凌牙を捉えた和希が、掠れた声を出した。
それは耳を澄まさないと聞き取れないほどの音量で。
「……俺、……兄貴の……こと……守れ……た……かな……」
――――!?!?
あたしは放心して、膝をついた。
行方不明だと思っていた和希が、どうしてここにいるの?
「どうしてオマエがここにいんだよっ……」
凌牙も、和希がどうしてここにいるのか分からない様子。
困惑したように、首を振りながら和希の体を抱く。
だから凌牙と一緒に拉致されていたのとは考えにくい。
行方不明だった2人の事情は、違うように思えて……。
「兄……貴……」
うつろな目で凌牙を捉えた和希が、掠れた声を出した。
それは耳を澄まさないと聞き取れないほどの音量で。
「……俺、……兄貴の……こと……守れ……た……かな……」
――――!?!?



