……倒れた?
「……んだよ。大したことねえな」
多少息の上がった凌牙が、流れる汗を拭った。
裏切ったと思っていたテルさんが実はそうじゃなくて。
瀕死の状態だと思っていた凌牙が、こんなに戦えるくらいの余力があって。
あたしは本気で何がどうなっているのか分からない。
とにかく。
……終わったんだ……。
今回は目の前で男たちの本気の抗争を目の当たりにして、いまはそんな難しいことを考えている余裕がない。
あたしは、崩れるようにして床に膝をついた。
「大丈夫か」
振り返った凌牙が、あたしの前にしゃがみ、手を差し伸べた。
「守るって、約束しただろ」
「……」



