至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

それを両手で包みながら、若菜の切なそうな顔を思い浮かべた。


「大翔がつまんないギャグばっかり連発して、最後は仕方なさそうに笑ってあげてたよ」


旬はあたしを安心させるためにそんなことを言ったんだろうけど、あたしは笑えなかった。


「若菜ちゃんていくつ?」


「……14歳」


「じゃあ、和希と一緒か?」


「……そうだね。中2だから……」


「その割には随分しっかりしてんじゃない?」


「うん、そうなの……」


優等生の若菜は、あたしなんかよりもずっとしっかりしている。