それを両手で包みながら、若菜の切なそうな顔を思い浮かべた。
「大翔がつまんないギャグばっかり連発して、最後は仕方なさそうに笑ってあげてたよ」
旬はあたしを安心させるためにそんなことを言ったんだろうけど、あたしは笑えなかった。
「若菜ちゃんていくつ?」
「……14歳」
「じゃあ、和希と一緒か?」
「……そうだね。中2だから……」
「その割には随分しっかりしてんじゃない?」
「うん、そうなの……」
優等生の若菜は、あたしなんかよりもずっとしっかりしている。
「大翔がつまんないギャグばっかり連発して、最後は仕方なさそうに笑ってあげてたよ」
旬はあたしを安心させるためにそんなことを言ったんだろうけど、あたしは笑えなかった。
「若菜ちゃんていくつ?」
「……14歳」
「じゃあ、和希と一緒か?」
「……そうだね。中2だから……」
「その割には随分しっかりしてんじゃない?」
「うん、そうなの……」
優等生の若菜は、あたしなんかよりもずっとしっかりしている。



