至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「流川」


ドサッ……と、壱冴がソファに深く腰掛けた。


踏ん反り返るその姿は、まさに黒幕と呼ばれるだけはあり、見るからに帝王。


壱冴が一言放つだけで、次の行動が分かる仕組みになっているのか、テルさんが軽くうなずいた。



……今度は、なに?



テルさんの行動を眉をひそめながら追うと。


ジャケットの胸ポケットに手を入れて。



「…………ちょっと」



……そこから取り出したのは、ナイフだった。




それは七海さんが持っていたのよりも大きいもので。


「うっ……はっ……はあっ……」


これがトラウマなのだろうか。


突如呼吸が苦しくなり、全身から汗が拭き出し。


治りきっていない左手の甲が、ジンジン痛み出した。