「……」
自分がこんな目に遭わせたくせに、よくそんなことを言えるものだと思う。
それに、マンションでの様子から、凌牙の失踪には絶対壱冴が絡んでる。
……今となっては、敵でしかない壱冴の助けを借りるなんて吐き気がした。
「シカトかよ」
あたしがそれを掴まないと悟ると、脇の下に手をいれ、強引にあたしを持ち上げた。
「やめてっ……」
「そこじゃ冷たいだろ」
自分がそうさせたくせに、そんな情けを掛ける壱冴の態度が理解できなくて。
その手を振り払うように自力で立ちあがると
「そこ座れよ」
「きゃっ……」
軽く肩を押されるようにして、あたしの体は近くのソファに沈んだ。
自分がこんな目に遭わせたくせに、よくそんなことを言えるものだと思う。
それに、マンションでの様子から、凌牙の失踪には絶対壱冴が絡んでる。
……今となっては、敵でしかない壱冴の助けを借りるなんて吐き気がした。
「シカトかよ」
あたしがそれを掴まないと悟ると、脇の下に手をいれ、強引にあたしを持ち上げた。
「やめてっ……」
「そこじゃ冷たいだろ」
自分がそうさせたくせに、そんな情けを掛ける壱冴の態度が理解できなくて。
その手を振り払うように自力で立ちあがると
「そこ座れよ」
「きゃっ……」
軽く肩を押されるようにして、あたしの体は近くのソファに沈んだ。



