至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「あの男なら、俺が潰した」


いつか聞いた、声だけで殺してしまいそうな声で。



……あの男……。



「……ゆう……すけ……を…?」


「ああ、殺してやろうかと思った」


軽く放つ物騒な言葉は、本気を出せば簡単に殺してしまえるんじゃないかという疑いを、疑いのまま終わらせない。


凌牙は、それ程の強さを持ち合わせている男。


「暫くは外も出歩けないだろう」


浴びていた返り血が、初めて祐介のものだと分かる。



「ありが……とうっ……」


胸がいっぱいで、声にならない。