「遅れるぞ」


「やべっ!」

「早く食うか!」


真面目でもないくせに遅刻を気にする不良達は、テルさんの一言で、また食事に戻る。



……こんな光景も、もう見納め。


自分で決めたことなのに、少し淋しいと思いながら、椅子を引く。



「いただきます」


今日も南条さんの料理はとても美味しい。



あたしが灰雅のメンバーに出会ってからの4ヶ月は、すごくすごく中身の濃い毎日だった。