至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

倉庫も海沿いにあるし、あの家からも海が見える。


ということは、まだそんな遠くには来てないんだろうけど、日々の喧騒を忘れさせてくれるほどの、こんな静かな場所があったなんて。


喧騒だけじゃなくて、悩みや迷いで埋め尽くされた現実も忘れさせてくれるような……。




冷たい潮風が、あたしと凌牙の髪をやさしくなびかせる。



ほんとに、気持ちがいい……。



凌牙は缶コーヒーに口を付けているけど、あたしはミルクティーをもらったままの状態で、頬に当てた。


冷たくなった頬には、そんな温度でさえも熱く感じる。


ジワジワと、体温と一体化していく温度。


それがまた心地よくて。



「フッ……」


突然隣に座っている凌牙から笑いが漏れ、意識がココに戻った。