至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

ただバイクに乗りたいんじゃない。


心が弱りすぎて、凌牙の隣で笑っていられる自信がなかったから。


だったら、ギュッとしがみつく背中で、凌牙をずっと感じていたいと思ったんだ。



「行くぞ」


凌牙はまだ不満そうだけど。


あたしもバイクに跨り凌牙にしがみつくと、バイクはゆっくり動き出した。



冬の冷たい風は、あたしの肌に容赦なく突き刺す。




……そう。


何も喋らなくても。


凌牙の温もりを、凌牙の鼓動を……体で覚えておきたい……。



周りの景色も、音でさえも。


すべてを遮断するように。



あたしは木枯らしさえも味方にして、瞳を閉じた。