ただバイクに乗りたいんじゃない。
心が弱りすぎて、凌牙の隣で笑っていられる自信がなかったから。
だったら、ギュッとしがみつく背中で、凌牙をずっと感じていたいと思ったんだ。
「行くぞ」
凌牙はまだ不満そうだけど。
あたしもバイクに跨り凌牙にしがみつくと、バイクはゆっくり動き出した。
冬の冷たい風は、あたしの肌に容赦なく突き刺す。
……そう。
何も喋らなくても。
凌牙の温もりを、凌牙の鼓動を……体で覚えておきたい……。
周りの景色も、音でさえも。
すべてを遮断するように。
あたしは木枯らしさえも味方にして、瞳を閉じた。
心が弱りすぎて、凌牙の隣で笑っていられる自信がなかったから。
だったら、ギュッとしがみつく背中で、凌牙をずっと感じていたいと思ったんだ。
「行くぞ」
凌牙はまだ不満そうだけど。
あたしもバイクに跨り凌牙にしがみつくと、バイクはゆっくり動き出した。
冬の冷たい風は、あたしの肌に容赦なく突き刺す。
……そう。
何も喋らなくても。
凌牙の温もりを、凌牙の鼓動を……体で覚えておきたい……。
周りの景色も、音でさえも。
すべてを遮断するように。
あたしは木枯らしさえも味方にして、瞳を閉じた。



