「このクソ寒い中、バイク乗りてーってなんだよ」
バイクに跨りエンジンを吹かす凌牙は少し不満そう。
最後くらい時間で文句を言われない様に5分で用意を済ませて外に出ると、凌牙はもうバイクの前に居た。
凌牙の準備のために必要だと思っていた10分は、あたしのためだったみたい……。
「……だって」
「バイクなら毎日乗ってんだろうが」
「それはそうだけど……」
12月に入り、空気は一層冷たくなった。
倉庫から家に帰るために、旬や大翔の後ろに乗っている5分間でも、かなり寒いのは学習済み。
「途中で寒いとかナシだぞ」
「わかってる」



